漫画『新米姉妹のふたりごはん』1巻を振り返る

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あらすじ

親の再婚で姉妹になった女子高生は食べるのが好きな子と料理が好きな子だったので、食事を通して仲良くなっていくマンガです。

これだけだとあっさりすぎるので1話に焦点を当てますね。ちなみに公式がツイッターに乗せているのでここでも読めます。

親の再婚で姉妹になったサチとあやりですが、その両親は出張で海外に行ってしまい2人だけで新居での生活が始まります。

そんな時に海外の両親からお土産が送られ中を開けると、あやりの表情が別人のように輝くという流れで調理シーンが始まります。料理マンガにライトな百合要素を入れた作品ですね。

ギスギスする要素はなく男性のキャラクターは父親くらいしか出てこないので、いわゆるきらら系の作品に近いです。

魅力

この作品の魅力は料理をして食べることが二人の関係に直結することです。1巻の時点では2人の仲はよくありません。

お互いのことを詳しく知らないし、あやりはサチのことを「姉さん」と呼びますが、サチはあやりを「あやりさん」とさん付けで、呼び捨てするようになるのは次巻以降です。

そのため1巻には弟や妹がいる絵梨があやりを呼び捨てにした時に驚くシーンがあります。

そんな二人が仲良くなっていく過程で料理をしてそれを食べるという描写が、夜食を作る・絵梨を呼んで三人で食べるなど自然に描写されます。

料理マンガであるため毎回食事シーンが出てきますが、話の流れにわざとらしさはなく自然と日常の中に入り込んでいき、いきなり姉妹になった二人が仲良くなっていく過程を表現します。

これは二人以外でも変わらず、あやりと絵梨が二人で出かけた後に一緒に料理を作って食べるという話も出てきます。

料理の場面もハモン・セラーヌの原木の他に、ラクレットチーズやエッグカッターのような珍しい食材や調理器具をあやりが調理方法を教えてサチが実践するシーンがあり、二人の距離が近づく演出の道具として役立っています。

調理パートを描写することで2人の関係性も同時に描写できているんです。

一部ですがラクレットチーズの回も公式がツイッターで公開しています。

そんな料理ばかりかと思えば夜食で簡単なスープや手作りのクレープも出てくるので、料理の種類でも飽きないよう様々なものが出てきては調理され、食べたリアクション(特にサチの喜ぶ様子)はそれだけで可愛く見ていて癒されます。

調理の描写も丁寧なだけでなく、所々でサチが喜んだり驚いたりするリアクションが挟まれているので調理しているだけの場面にはなりません。

サチがあやりに教わりながら試行錯誤する回もあるので、料理に興味がなくてもダレずに見れるようなっています。

意外な食材の描写が最も顕著なのが6巻で、あやりの叔母が鹿を狩ってさばいた鹿肉を調理する回があります。

この回は作者が狩猟体験に参加し、現役の人物からも話を聞いたためか狩猟の場面が細かく描かれ、調理は出来上がった料理を紹介するだけで食べる描写がないほどページを占めていました。

またコミックスでは劇中で出た料理のレシピとコラムがあり、ネットで注文しなければ手に入らない食材もありますが自宅でも再現できるよう紹介され、コラムでは料理の成り立ちや調理時に気を付ける点が書かれています。こういった部分も魅力ですね。

料理だけでなくジュースを作る回もあります。

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好きなコマ

今まで無表情で不愛想なあやりが目をキラキラさせながら刃物で生ハムを削り取るコマです。サチがギャグ調の顔で驚いてるのもあり話が動き始めた感があって好きですね。

女の子が可愛く料理描写も丁寧で、2人の距離感が普段の生活描写でも生きる読んでて楽しい漫画ですよ。

余談ですが最初新米姉妹と入れたら変換で新米終いと候補に出て何事かと思いました。

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