不親切で不自然【アニメ『キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦』1話より】

アニメ

科学技術が高度に発達した機械仕掛けの理想郷「帝国」。

超常の力を駆使し、“魔女の国”と恐れられる「ネビュリス皇庁」。

百年にわたる戦争を続けてきた両国には、二人の英雄がいた。

最年少にして帝国の最高戦力となったイスカ。

ネビュリス皇庁の王女にして“氷禍の魔女”の異名を持つアリスリーゼ。

戦場でめぐり逢った二人は、命を賭して戦う宿敵となった。(中略)

公式サイトより
TVアニメ「キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦」PV第3弾

原作は富士見ファンタジア文庫のラノベで現在9巻まで発売されています。

2020年10月放送開始のアニメですが同月にフィギュアが発表され、Amazonではすでに予約開始。

そんな本作ですがその第1話は疑問の残るものでした。

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不親切

帝国に所属する主人公・イスカは最年少で使徒聖という称号を得ますが、ある少女を脱獄させたことから帝国で囚われの身になっていました。

イスカは『ネビュリス皇庁』の星霊使いである『氷禍の魔女』を捕まえることを条件に解放され、N07部隊でかつての仲間に再会します。

音々、ジン、ミスミスの3人はイスカを出迎えると任務に向かいました。

イスカが何か理由があって少女を逃がしたのは分かりますが、その理由は判明しないまま話は進みます。

戦争を終わらせることと、少女を逃がすことがどう結びつくかは1話の時点では分かりません。

帝国とネビュリス皇庁が長期間の戦争状態であることは、最初のナレーションで説明されていました。

では帝国に住む人々は戦争をどう思っているのかというと、そちらは触れていません。

イスカは帝国の一員であり使徒聖ですが囚われの少女を逃がしました。それが理由で本人も捕まったのですが、音々たちは暖かく出迎えます。イスカを犯罪者だと思っている様子はありませんでした。

ジンの台詞からイスカが戦争を終わらせることを望んでいることが分かり、そのことに音々もミスミスも異論をはさみません。

ということはイスカ以外の3人は戦争を終わらせたいか、その思いに賛同しているということになります。

ではN07部隊4人の思いは帝国の中ではどうなのか? 多数派なのか少数派なのかは1話では分かりません。

戦争状態にある中で終結を望む人物がどれくらいいて、使徒聖であるのに囚われたイスカの帝国内での評価はどうなっているのか。

その辺りがはっきりしないので、物語に入り込めないまま話に進みます。半分くらいから見始めたような印象が終始続きました。

不自然

N07部隊は星霊使いの襲撃を受けますが、星霊使いは攻撃後自分から姿を見せます。

同時に地下からも集団で現れるのですが、音々が対星霊フレアを展開するまで棒立ちでいました。

フレアによりまともに応戦できなくなった星霊使いはあっさりとやられます。

星霊使いたちが地面から現れると同時に集団で攻撃→対星霊フレア→イスカたちはフレア内でどう対処するか決めて反撃。

といった流れの方が自然だと思うのですが原作ではどうなっているのでしょう?

この時点で十分不自然ですがこれ以降も不自然さは続きました。

イスカは続いて現れた燐の動きを止めますが、燐はちぎったエプロンを目くらましにしてナイフで攻撃しようとします。

このとき自分が近接戦を想定済みであることをわざわざ話し、それから奇襲をかけるのでここにも不自然さがありました。

燐の奇襲が失敗したところで氷禍の魔女・アリスが姿を見せます。イスカとアリスの戦いが始まるのですが、イスカは自分の星剣の力を簡単に口にします。

アリスが自分氷禍の魔女であることをばらすのはまだ分かりますが、一兵士としか思われていないイスカの場合は不自然としかいいようがありません。

その後も2人はお互いに戦い続けますが、戦闘ができない状況になったわけでもないのに戦いから口論に移りました。

その後イスカに抱きかかえられて戦意喪失したアリスが引く形で戦いは終わります。

1話の最後に中立都市でイスカとアリスが再開するのですが、この出会いを経てから口論があるのならともかく、戦闘から口論に変わる場面にも不自然さがありました。

1話の掴みは上手くいったとはいえません。

©2020 細音啓・猫鍋蒼/KADOKAWA/キミ戦製作委員会

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