描写の少ない村人たち【アニメ『バック・アロウ』より】

ED『セカイノハテ』のジャケット画像アニメ

2話くらいから「このアニメ面白いんじゃ?」となり、5話6話と強烈なエピソードが描かれと本格的にエンジンがかかってきた印象のバック・アロウ。

無鉄砲で考えなしののように見えてそうではないアロウや自由奔放な天才キャラを地で行くシュウ。

この2人を中心に魅力的な掛け合いが繰り広げられるアニメですが、エッジャ村の村人、特に村長の描写について気になるところがあるのでそちらを取り上げます。

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村長について

エッジャ村の村長はとても閉鎖的な人物として描かれます。

劇中で地元の人間ではないことが判明しているソーラを受け入れていることから、無条件によそ者を嫌う人物ではないことは分かるのですが、トラブルの原因になるアロウやシュウに対しては否定的な態度を取ります。

この村長の言動はアニメの描写を見ているとアロウやシュウの邪魔をしているだけに見え、実際そうなのですが村長の立ち位置的にはおかしい描写ではありません。

まずエッジャ村はアロウが現れたことが切っ掛けて崩壊し、村人はエッジャ村の地面の地下にあった巨大城艦・グランエッジャに避難するように乗船。

その後はエッジャ村を抱えるイキ合愁国から追い出されるように旅立ちました。

シュウははその後レッカ凱帝国の部隊を率いてグランエッジャに攻撃を仕掛けますが、それはアロウを試すことが目的で部隊の武装を解除しグランエッジャに投降します。

アロウは壁の外からやって来たと言いますがそれが本当かは分からないままで、アロウの記憶喪失も本当かは分かりません(少なくとも村長の孫娘エルシャは疑っていました)。

シュウは投降後グランエッジャの機能を解明することでエッジャ村の人々の役に立ちますが、シュウの投降がレッカ凱帝国のカイが攻撃する原因にもなりました。

グランエッジャの旅は本当にあるかも分からない壁の向こうを目指す見切り発車の旅で、いざというときは得体のしれないアロウや考えの読めないシュウに頼らなければならないという状況。

壁の向こうに行けなかったらどうするのかも曖昧な旅なので、村長のように『アロウやシュウが信用できる人物なのか』という点に疑問を持つのは不自然な描写ではありませんが、実際に本編を見ると村長の言動にイライラが溜まりました。

この原因は村長がアロウやシュウに出ていけとしか言わないことと、エッジャ村の村長以外のキャラクターがアロウやアロウの壁の外に行くという目的についてどう受け取っているのかほとんど描写がないことに原因があります。

エッジャ村のキャラクターについて

エルシャ、アタリー、ビットの若者3人はアロウ自身を信じてはいますが、5話の発言からアロウの壁の外から来たという発言を信じていません。

ソーラは村長以外で名前のある唯一の大人ですが、昔から住んでいる人物ではないためか隠し事があるのか、アロウや村人の今後について積極的に発言しません。

それではエッジャ村の他のキャラクターはどうなのかというと村長以外の描写はないです。

村人全体としては3話ではアロウをイキ合愁国に引き渡そうとしていました。2話でイキ合愁国にアロウの存在を村ごと消されようとしたのにです。

アロウを引き渡したのが村人たちの話し合いの結果出した結論だったとしても、村人たちで話し合うエピソードがないので、あっさり切り捨てたように見えアロウの足を引っ張る存在にしかなりませんでした。

6話では村人たちはグランエッジャでの暮らしを肯定的に受け入れているようになり、村長1人だけがアロウやシュウに反発するような状況に変わります。

それでも村長はトラブルが起きるたびにアロウやシュウに出て行けとしか言わず、誰もこの2人がいなくなった後どうするのかを含めて反論しないので、周囲は同じ発言を繰り返すボケた老人の話を聞き流しているようにさえ見えてきました。

  • 村長やアタリーたちを除く村人たちがアロウやシュウの存在をどう思っているか。
  • 国を捨てたとしかその後どうするか。
  • 壁の向こうは本当にあるのか。

そういったことに触れるエピソードがなく、よそ者や環境の変化を受け入れる若者とそれを否定する老人という構図にもなっていません。そのためアロウやシュウに反発する村長ばかり悪目立ちしています。

©谷口悟朗・中島かずき・ANIPLEX/バック・アロウ製作委員会

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