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『ポケモン剣盾』のマリィについて思うこと

今回はポケモン剣盾のマリィについて取り上げます。

私もそうでしたがクールな性格や生意気な言動を予想し、それがいい意味で裏切られた方は多いと思います。

マリィの目的

マリィはモブの中の1人という形で登場し、それ以降も度々主人公の前に現れますが、彼女の目的が明らかになるのはスパイクタウンに入ってからです。

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マリィにはスパイクタウンを盛り上げるためチャンピオンを目指すという目的があり、そのため兄であるネズ(スパイクタウンのジムリーダー)の「ジムリーダーを継がないか」という話も断っています。

ですがこれはおかしな話で、ジムリーダーになったらチャンピオンになれないなんてことはありません。

それどころかジムリーダーになれば、ジムチャレンジやセミファイナルトーナメントに出なくてもチャンピオンカップに出場できるからです。

  • 今の自分では兄の後を継ぐには力不足だから修行のためにジムチャレンジに挑んだ。
  • チャンピオンになりたいという気持ちはなかったけれど主人公との交流を通して自分もチャンピオンになりたいという気持ちが出てきた。

これは私の妄想ですがこういった描写があれば、ジムチャレンジに参加しても不自然さはなくなるので。ジムリーダーを断ってジムチャレンジに挑む理由を描いてほしかったです。

シナリオへの関わり

そもそもマリィは同じ主人公のライバルであるホップやビートに比べて本編にはあまり関わりません。

スパイクタウンの抜け道を主人公に教えるところで始めて本格的にシナリオに絡み、それ以降もリーグスタッフとのトレーナー戦で主人公を応援する形で絡んできますが、一歩離れた場所にいるのは変わらず主人公とローズタワーを登るのはホップでした。

ホップとビートは本編でやり取りがありますがマリィはどちらにも関わらず、主人公としか接点がありません。

殿堂入り後のシナリオでもネズはがっつり絡んできますが、マリィはネズの口から名前が出るだけでした。

セミファイナルトーナメントでもホップやビートに比べて出番が少なく、チャンピオンカップでもネズと一緒に現れて会話をするくらいです。

主人公がダンテに勝利した後のムービーでビートと一緒に出てきますが、本筋にあまり絡まないキャラクターという印象は変わりませんでした。

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ビートとマリィはこいつ(主人公)をいつか倒してやると思ってそうな顔をしています。

クールかつ生意気そうな外見とそうでもない言動のギャップや可愛さという面では魅力的でしたが、シナリオでは明確に挫折から復活の描写があったホップやビートに比べ影の薄いキャラクターでした。

サブイベが欲しかった

ポケモンのようないわゆるRPGと呼ばれるゲームの中にはサブイベントというものがあります。

○○を手に入れる、○○を××するというものが大半で、本編には直接関係がないイベントとして扱われるので無視しても構わないものです。

このようなサブイベントはアイテムが手に入るなどのやるとお得である他に、キャラクターやシナリオを掘り下げる一面もあり、本筋では入れられない要素の露出をサブイベントで行うことは珍しくないです。

剣盾でもポケモンを働きに行かせることはできますが、キャラクターやシナリオを補完する要素はありませんでした。

ポケモンはシナリオが売りのゲームではないのですが、剣盾はジムリーダーにスポットが当たるゲームなので、マリィのようにサブイベを使って掘り下げてほしかったキャラクターは何人もいました。

迷惑なファン

シナリオを進めるとエール団はスパイクタウンのジムトレーナーで、マリィがチャンピオンになれるよう他のトレーナーの妨害をしていることが判明します。

エール団は悪の組織ではなくただの迷惑なファンのような存在でした。

これはマクロコスモス側のキャラクターについても同じことがいえ、ローズはガラル地方の迷惑なファンであり、マクロコスモスから離れますがビートもローズの迷惑なファンといえます。

エール団もマクロコスモスも(起きたことは別にして)悪の組織と言えるほど悪質な集団ではありません。

今作はトレーナーにスポットを当てたシナリオ作りをしているので、悪の組織の野望や暗躍的なものは描写しない方針だったかもしれません。

ネズ

スパイクタウンのジムリーダーでありマリィの兄でもあるネズは、レアリーグカードによるとダイマックスできないスパイクタウンを、本来のポケモンバトルや自分の歌で盛り上げようとしていました。

スパイクタウンの現状やマリィの言動を見る限りそれは上手くいかなかったようです。

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ゲリラライブで人が集まるシーンがあり歌が評価されていることは描写されているので、歌で注目されても自分が評価されるだけでスパイクタウンには影響を与えられず、そのことが原因であのやさぐれた言動や外見になったのかもしれません。

ジムチャレンジの開会式に参加しなかったのも、地元ではできないダイマックスに否定的な考えを持っていたかもしれないとも考えられ、出番は少なくても想像の膨らむキャラクターです。

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ネズは終盤からシナリオに絡みだしいつのまにかホップとも軽口を言い合う仲になっていたので、マリィもネズくらい本筋に絡んでソニアやビートと接点が欲しかったですね。

重箱の隅をつつくようなことも書いたのは、マリィの描写に物足りなさを感じたことがきっかけですが、私自身このゲームを最後まで楽しんで遊ぶことができました。

主人公にだけフランクに話すマリィもいいですが、ネズとホップ並みに他キャラと絡むマリィも見たかったなぁ……。

アニポケ

そんなマリィとネズですがアニポケへの登場が発表済みで、公式Twitterに担当声優のコメントも載っています。

一部の雑誌で特集や付録がついていました。

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