2023年秋アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』。
本作の5~6話についての解説記事です。ネタバレを含みますのでご注意ください。
シリーズ伝統の負けフラグとは?
ゲームでもダイヤはジンクスを破るのか?
ダイヤとリッキーのゲーム中での接点は?
5話
天皇賞(春)に勝利し、少しずつ自信を持ち始めたキタサン。しかし、次走の宝塚記念にドゥラメンテも出走するというニュースを耳にし、せっかくの自信が揺らいでしまう。<スピカ>のメンバーに背中を押され、前向きな気持ちを取り戻すキタサンだったが、ドゥラメンテとばったり鉢合わせてしまい――
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シリーズ伝統の負けフラグ
自分がドゥラメンテに意識されていないことを知り、自分の存在を思い知らせるため宝塚記念に臨んだものの、リバーライトに抜かれてしまうキタサンブラック。
一方のドゥラメンテも自分が走っていない菊花賞で勝利したウマ娘に勝とうと意気込んだものの、意識外だったリバーライトに1位を奪われました。
キタサンもドゥラメンテもレースではなく特定の誰かを意識していたわけですが、このレースではなく特定の誰かを意識していたことが負けフラグになるのは今回が初めてではありません。
アニメ1期のスペシャルウィークは宝塚記念や一緒に走るグラスワンダーではなく、サイレンススズカのことを意識して走りグラスワンダーに負けました。
アニメ2期ではメジロマックイーンは出走していないトウカイテイオーを意識し、ライスシャワーに負けました。
同じようにキタサンとドゥラメンテもレース以外に意識が向き、宝塚記念で1位を取ることはできませんでした。
このためキタサンもドゥラメンテも思わぬ伏兵に負けたかたちになるのですが、ドゥラメンテはほとんど掘り下げがなかったため急にスポットが当たったと思ったら負けて、キタサンと仲良くなったっぽいキャラクターになってしまっています。
リバーライトとツウカア
キタサンの宝塚記念やダイヤの日本ダービーで勝利したリバーライトとツウカア。この2人はそれぞれ競走馬マリアライトとマカヒキがモデルであると思われます。
そんなこの2人ですが、勝負服は色が違うだけでデザインは同じです。
ウマ娘のテレビシリーズではモブウマ娘の勝負服はアニメ1期の頃から変わっておらず、勝負服の色やキャラクターの髪型を変えて登場し続けています。
6話
サトノ家の悲願、GⅠ勝利……その期待を背負うウマ娘・サトノダイヤモンドは、十分な素質と実力を持ちながらも、あと少しのところで勝ちきれないレースが続いていた。『サトノのウマ娘はGⅠに勝てない』――そんな言葉に抗おうと、ダイヤはジンクス破りの特訓を始める。
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ジンクスブレイカー
ジンクスというものを意識し、様々なジンクス破りに挑戦するダイヤ。それは迷走ともいえる行動でしたが、メジロマックイーンの助言もあり心機一転レースへ挑む意思を固めます。
このジンクス破りをする前半はテレビシリーズらしいギャグの連続で、そこから後半は一気にシリアスになり、ダイヤの勝利後の大泣きまで違和感なく繋がるのは見事としかいえません。
記事作成のために何回も見返したのですが、その度に最後の場面で目が潤みます。
ダイヤ役の立花日菜さんへのインタビューもあり、前半最大の泣き回であると監督に言われたことなどが書いてあります。
ジンクス破りはアニメでは迷走として演出されていましたが、ゲームのダイヤはジンクスを破ることを趣味にしています。
凱旋門賞出走繋がりでゴールドシップとも縁があり、育成シナリオのファン感謝祭ではじゃんけんでゴルシが最初はグーでパーを出すと予想してチョキを出しました。
このようにゲームでは『ただのお嬢様に見せかけてやべーやつ』なキャラクターとして描かれています。
ゲームでも関わりのあるコパノリッキー
6話でアニメ本編に登場し、ダイヤに風水でアドバイスしたコパノリッキー。
ゲームではダイヤの育成シナリオでは接点はありませんが、リッキーのシナリオにキタサンと一緒に登場します。
風水の結果を聞いたうえで、木がよくない日だからウッドチップコースで走ろうと言い、リッキーの風水はよく当たるから破りがいがあると発言し、ゲームのトレーナーからも異常にジンクス破りにこだわるという評価されました。
出番は少ないもののこちらでもジンクスやぶりが趣味のやべーやつとしてインパクトを残します。
バクシンバクシンバクシンシン
リッキーの風水の結果を聞いたうえで、校内の木が多い場所を歩きサクラバクシンオーとエンカウントしたダイヤ。
誰もいない空間からバクシンバクシンバクシンが聞こえてくるホラー風のギャグでしたが、このときの歌は『ぱかチューブっ!』に投稿されている『サクラバクシンオーのバクシン!お悩み相談!』が初出。
ゲームのチュートリアル要素として他のキャラクターの疑問をバクシンオーが答える内容の動画でBGMのように使われました。
また『バクシンバクシンバクシンシン』というタイトルで『ウマ娘 プリティーダービー WINNING LIVE 06』に収録されています。
受け継がれる御守エピソード
菊花賞のレース前にキタサンはダイヤに自分が作った御守を渡しました。この御守を渡すという行為は1期の頃からあり、2期ではキタサンがトウカイテイオーのために作っています。
6話は見ごたえのある菊花賞や名前のないサトノ家のウマ娘たちの思いを背負うダイヤだけでなく、ゲームやアニメの過去作から持ってきたエピソードが多く、元ネタを知っていればいるほど楽しめる回でした。
またEDで流れた『夢のこたえ』は配信済みです。
まとめ
・5話のキタサンとドゥラメンテはテレビシリーズ伝統の負けフラグを立てて負けた
・6話はダイヤがサトノ家を背負って走る回で、弱音を吐かなったダイヤの大泣きする姿が胸に刺さる
・ダイヤがジンクス破りにこだわるのはゲーム準拠でリッキーも関わり、6話では迷走として描いている
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