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映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』への違和感

※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。

劇場三部作なことやキャストが一新されたことを発表した「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」ですが、新しいPVを見ているとキャッチコピーに違和感があったので閃光のハサウェイ自体に軽く触れたうえで書くことにしましたが、その他にキャストやデザインの変更についても触れます。

閃光のハサウェイのネタバレは避けますが、逆襲のシャアについては若干内容に触れるのであらかじめご了承ください。

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイとは?

1989年から1990にかけて角川スニーカー文庫から発売された全3巻の小説で、機動戦士ガンダムの富野監督が作者です。

主人公は歴代のガンダムパイロットでありニュータイプでもあったアムロカミーユジュドーが乗った戦艦の艦長、ブライト・ノアの息子ハサウェイ・ノア

映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」とは矛盾した設定があり、これは閃光のハサウェイが「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン」の続編であること。

つまり映画の直接的な続編ではないことに理由があります。

PVを見る限り逆襲のシャアの続編であることを意識して製作しているように見えるので、設定の変更しているのかもしれません。

キャッチコピーへの違和感

シャアの理想とアムロの情熱 2人の意志を継ぐ者

ハサウェイはシャアと同じ目的を持ち、同じように連邦政府に攻撃を仕掛けるのでシャアの理想を継ぐというのは分かりますがアムロの情熱というのが分かりません。

「貴様ほど急ぎすぎもしなければ、人類に絶望もしちゃいない!」

映画・逆襲のシャアアクシズを落とそうとするシャアにアムロはこう言い放ちますが、上のPVでは絶望や孤独というアムロの主張とは真逆の単語が並びます。

それに原作のハサウェイとPVのハサウェイどちらにもアムロのような情熱らしきものは感じられませんでした。

そもそも逆襲のシャアでハサウェイはアムロから何かを学んだ場面はなく、シャアもハサウェイからクェスを奪いましたがハサウェイ個人とはこれといえる接点はありません。

劇中でも活躍らしいものはなく前半はアムロとチェーンの仲を冷やかしてクェスと仲良くなる程度で、後半もアムロにクェスのことをあきらめろと言われても納得できず、戦闘中に勝手に出撃してクェスの死因を作りました。

またアニメのPVでは『人類の希望』と言う単語が出てきましたが原作の閃光のハサウェイは未来に希望を持てる終わりではなく、後味の悪い現実だけが残るシナリオです。

ハサウェイが逆襲のシャアのシャアと同じようなことをするというやるせなさに加え、ハサウェイは自分のことをニュータイプと呼ばれる人に出会った結果、自分の能力を顧みずニュータイプになろうとした」と自虐的な評価をしていました。

そんな小説なのにPVでは人類の希望とあるので違和感があるんですよね。

また原作のシナリオとの違和感というのは映画の公式サイトにあるギギの紹介文の、「凍りついたハサウェイの過去をも溶かしていく」という部分にあります。

確かに原作でもハサウェイと打ち解ける描写はありますが、最後までどこか溝があり「過去を溶かす」と言えるものではありません。

「人類の希望」とまでついたコピーも併せると考えると終盤のストーリーが変わるかもしれませんね。そうだとしたら上手く転がってほしいなと思ってしまいます。

キャストやデザインの変更について

始めて声が付いたのは「SDガンダムGジェネレーションF」です。

このシリーズでもFとスピリッツ以降でギギの声は変わりましたし、「サンライズ英雄譚」というゲームでケネスを別の声優が担当したこともありました。

閃光のハサウェイGジェネFでもキャラクターとモビルスーツどちらもデザインに手を加えられたので、映画で変わっても驚きはしませんでしたが気になる点が出てきました。

それはギギのデザインで「機動戦士 ガンダムNT」公開時に発売された「ガンダム宇宙世紀メモリアル」の表紙で右よりの下にいる金髪の女性がギギです。

上半身しか映っていないのもありますが映画のデザインとほぼ同じで、首のリボンのデザインとシースルーがノースリーブと手首まで伸びているくらいの違いしか見えません。

映画のギギはこのイラストが元になったのか、それとも元々あったデザインを元に「ガンダム宇宙世紀メモリアル」のイラストは描かれたのか。

興味がありますが明らかになることはないだろうなあ。

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