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3分でわかる『機動戦士クロスボーン・ガンダム』シリーズ

※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。

機動戦士クロスボーン・ガンダム』シリーズについて簡単に紹介します。

機動戦士クロスボーン・ガンダム

機動戦士クロスボーン・ガンダム(1) (角川コミックス・エース)

1994年から1997年まで少年エースで連載。全6巻。

機動戦士ガンダムF91』の10年後にあたる宇宙世紀133年を舞台に、宇宙海賊クロスボーン・バンガード木星帝国の戦いを描きます。

F91シーブック・アノーとセシリー・フェアチャイルドがそれぞれキンケドゥ・ナゥとベラ・ロナに名前を変えて登場し、F91後の2人についても主人公のトビア・アロナクスの視点から簡単に語られました。

接近戦主体のガンダムであり背中についたX状の4つの可動式スラスターや、ビームと実体の剣を合わせて体の各所に7本装備しています。マントで体を覆うのも含めて当時の宇宙世紀ガンダムとしては珍しいデザインで、その特徴や武装を生かした大胆な活躍をしました。

キンケドゥはクロスボーン・ガンダム1号機のパイロット、ベラはクロスボーン・バンガードの旗艦マザーバンガードの艦長を務めますが、トビアの存在を食うことのない理想的な前作主人公として立ち回ります。

また『機動戦士クロスボーン・ガンダム』は『機動戦士ガンダムF91』の富野監督が書いた原作を元にしていますが、以降の作品は作者の長谷川裕一さんが単独で描いています。

X繋がりの1996年に放送した『機動新世紀ガンダムX』では、ニュータイプはただの特殊な能力で人類の革新というのは幻想でしかないと描かれました。

対して『機動戦士クロスボーン・ガンダム』ではニュータイプを宇宙に適応しただけの人類で、進歩した人類ではないとトビアが発言しています。

スカルハート

新装版 機動戦士クロスボーン・ガンダム ‐スカルハート‐ (角川コミックス・エース)

2002年から2004年まで少年エースガンダムエースで連載。

月刊ではなく散発的に掲載された『機動戦士クロスボーン・ガンダム』の前日譚や後日譚を一冊にまとめたものです。

木星帝国との戦いの後でキンケドゥとベラはシーブックとセシリーに名前を戻し、クロスボーン・ガンダムはトビアに引き継がれました。

普段は海賊時代の仲間と運送会社で働き、いざという時は木星帝国の残党と戦うトビアが物語の主軸ですが、ニュータイプの猿や同作者の『機動戦士Vガンダム外伝』に出てくるグレイ・ストークが登場するなど、外伝やスピンオフの一言ではくくれない内容です。

鋼鉄の7人

新装版 機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人(1) (角川コミックス・エース)

2006年から2007年までガンダムエースで連載。全3巻。

機動戦士クロスボーン・ガンダム』から3年後の宇宙世紀136年を舞台に、木星帝国の新総統が長距離コロニーレーザーを製作し木星圏から地球を狙う計画を立てていることを知ったトビアが、短期間で仲間を集めレーザーの発射を阻止しようとするストーリーです。

コルニグスやディキトゥスという強烈な個性を持つモビルスーツが現れ、トビア達を相手に猛威を振るいました。

トビアが木星から来たエウロペからその計画を知ってから、コロニーレーザーの発射まで2週間しかないという状況から始まり、仲間集めと移動手段の確保を短期間で済まさなければなりません。

そのためテンポが早く映画のようにサクサク話が進みますが、密度は濃くハードなもので木星に向かった7人の大半は亡くなりました。トビアが主人公の物語はここで終わります。

ゴースト

機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト(1) (角川コミックス・エース)

2012年から2016年までガンダムエースで連載。全12巻。

機動戦士Vガンダム』と同じ宇宙世紀153年が舞台で、Vガンダムに出てくるリガ・ミリティアザンスカール(どちらもVガンダムに出てくる組織)の戦いと同時期にあった戦いという形式で話が進みます。

前作『鋼鉄の7人』にもVガンダムの主人公ウッソの母親と同じ名前のミューラというキャラクターが現れ、『ゴースト』にもVガンダムのネス・ハッシャーと思わしきキャラクターが登場し、『ゴースト』にはネスだけでなくジン・ジャハナム本人まで出てきました。

シュラク隊を連想させるリア・シュラク隊も出てきますが、こちらはシュラク隊と違い全員生存し、『スカルハート』が初登場のトゥインク・ステラ・ラベラドゥも少しだけ出てきます。

ここまでくるとニュータイプに対する概念も変わり、ニュータイプという言葉は使われず代わりにサイキッカーという単語が出てきますが、それとは別に主人公のプログラムに対する適性の高さを人類の進化の一種と捉えるエピソードもありました。

主人公のフォント・ボーがザンスカールに命を狙われ、カーティスとベルとの出会いと傭兵部隊サーカスとの闘いから物語は始まります。

宇宙細菌、核ミサイル、エンジェル・ハイロゥと様々な要素が絡みながら、劇中で20年ぶりにクロスボーン・ガンダムを操縦するシーブックというサプライズ要素も入れつつ物語は退屈することなく進みますが、ザンスカールモビルスーツが終始サーカスの噛ませや踏み台になるところは引っ掛かりました。

主人公のフォントという名前の由来はVガンダムの主人公の名前がウッソ(嘘)であることからきているそうですが、苗字がボーなのはフランス料理の『フォン・ド・ヴォー』が元ネタでしょうね。

DUST

機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST(1) (角川コミックス・エース)

2016年から現在までガンダムエースで連載中。タイトルの英語も『CROSSBONE』から『CROSSBORN』に変わりました。

『ゴースト』からさらに16年後の宇宙世紀169年、弱体化した連邦やコロニーが独自に武力を持ち始めたことがきっかけで始まった戦乱は収まることなく続き、モビルスーツの修復やコロニーの維持すら難しくなっても、宇宙のあちこちで断続的な戦闘が発生する時代が舞台です。

前作ではぼかされていたカーティスの正体もトビアであることがはっきりと描かれ、トビアそっくりな二コルという息子まで現れました。

序盤は主人公のアッシュ・キングが運び屋という仕事を通し宇宙や地上で様々な人と関わる物語が続きますが、5巻以降は明確に敵となる讃美歌(ヒムと読みます)の国という組織が登場。

讃美歌の国は復興など考えず他者から命と資源を奪い続けることを肯定する組織で、アッシュは1つのコロニーに集まりすぎた住民をどうするかを考え、フォントと協力や敵対しつつ讃美歌の国に対抗しなければなりません。

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