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『薄明の翼』第1話と剣盾のローズを振り返る

※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。

薄明の翼はスタジオコロリド製作による6分半ほどの短編アニメで、現在4話までyoutubeで公開しています。

スタジオコロリドは2011年に設立し、「ペンギン・ハイウェイ」のような劇場作品や大塚製薬のCMのようなネット配信の短編アニメを手掛けました。

他にもマクドナルドマルコメYKKなどのメーカーのアニメも製作しています。

なお薄明の翼はブルーレイやDVDは販売しておらず、期間中に全国のポケモンセンターポケモンストア、ポケモンセンター・オンラインで5,000円以上の買い物をした方にサントラ付きDVDをプレゼントしていました。

第1話について

薄明の翼オリジナルのキャラクター、ジョンとトミーの2人にスポットが当てた回です。

ジョンとトミーは入院中の子供で、一緒にテレビでダンテのポケモンバトルを観戦するほど仲が良いことが描写され、ジョンがローズに自作の手紙を渡すところで終わりました。

個人的にはローズの紳士的な口調なのにどこか胡散臭い声と、オリーブの思ったより落ち着いた声が印象に残っています。

ローズはマクロコスモスの会長でありビートのように熱心に慕う子供もいることから、子供相手の慈善活動に力を入れているのではという考察はありましたが、今回のアニメではそれがはっきりと描写されました。

薄明の翼の内容がどこまで公式なのかははっきりしていませんが、ポケモン剣盾を掘り下げる作品になる思われます。

ゲームのローズは何がしたかったのかよく分からないキャラクターだったので、このアニメではローズの目的に触れてほしいですね。

同じ公式サイトの紹介文でも、ゲームだと「才能を見抜く目を持っているようだ」なのに対し薄明の翼だと「才能を見出す目も持っている」になっているため、この違いの理由が薄明の翼で描かれるのか気になります。

ゲームのローズ

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マクロコスモスのトップでありガラルポケモンリーグの委員長でもあるローズは、ダイマックスを導入してガラル地方のジムバトルを世界的に有名にしダンテをジムチャレンジに推薦した優秀なキャラクターとして描写されています。

そんなローズですが1000年先のエネルギー問題を見据え、解決のためにブラックナイトという黒い渦がポケモンを強制的にダイマックスさせる現象をエネルギ―に利用しようとしていたわけです。

ローズはダンテに協力を頼み、ダンテもファイナルトーナメントが終わってからなら協力すると言いますが、ローズはそれを待つことはできませんでした。

ガラル地方は主人公がジムチャレンジに挑んでいる時点ではエネルギー問題は起きていません。スパイクタウンは廃れていますがそれはダイマックスできないからでエネルギーとは違う問題です。

ローズがせっかちで思い立ったらすぐに行動に移したがるキャラクターであることは描写されていましたが、翌日のトーナメントすら待てない描写のため謎の多いキャラクターになってしまいました。

悪いリーグスタッフ

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そもそも終盤のローズは行動がちぐはぐな所があり、その具体例がエレベーターのキーを持つ悪いリーグスタッフを探すゲームを主人公に持ちかけることでしょう。

ローズとダンテの話し合いを邪魔させないために、ローズかオリーブが仕組んだものと思われますが、邪魔されたくなければ最初から出禁にすれば済む話です。

ゲーム的な都合といってしまえばそれまでですが、わざわざゲームを提案して悪いリーグスタッフを出し、ネズやエール団に活躍の機会を与える必要はありません。

事実このゲームのためダンテとの話し合いを邪魔されてしまいました。

ネズやエール団もマクロコスモス、ポケモンリーグ、ローズ本人のいずれかに不審感を持っているように描かれていますが、それが何なのか明らかにならず話は進みます。

ジムチャレンジに関わっていないリーグスタッフの存在が伏線としてないまま、悪いリーグスタッフがいきなり現れるので、この辺りの展開は唐突というか雑な印象が拭えませんでした。

メタな話

ジムチャレンジに挑む主人公とガラル地方の歴史を調べるソニアは、旅をしている点は同じですが目的は全く違います。それにジムチャレンジにガラル地方の歴史を調べる要素はありません。

そのため主人公とソニアの目的や道筋を一致させるため、ローズを共通の悪役にしたようにプレイ時は思いました。

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悪いリーグスタッフとマクロコスモス社員の外見が、サングラスの色以外同じなのもそう思った理由の1つです。

  • 失敗を恐れないチャレンジ精神の持ち主で、マクロコスモスの規模が大きくなれば大きくなるほどひどい失敗をしている。
  • マグノリア研究所のスポンサーでマグノリア経由でソニアの調査経過を聞いていたので、主人公達を自分が失敗した時の保険にしていた。

どちらもただの妄想ですが、こういう裏話的な設定があればなあ……と、思ってしまうキャラクターでした。

薄明の翼での描写とは裏腹に、推薦したビートからジムチャレンジの参加資格をはく奪した後は気に掛ける様子を見せないなど、ゲーム中の描写でもただのいい人ではないことは分かります。

ですがそれじゃあどんなキャラクターなのかとなると言葉に困るので、アニポケや薄明の翼で掘り下げてほしいですね。

ちなみにジョンとトミーの声優は悠木碧さんと真堂圭さんで、2人はポケモンのアニメにアイリス役とリーリエ役として出演しています。それを意識したキャスティングなのかもしれません。

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