2020年に『スーパーファミコン Nintendo Switch Online』で配信が始まった『WILD GUNS(ワイルドガンズ)』。
この配信に合わせて『TENGO PROJECT』では当時の資料をTwitterに掲載しており、それらをまとめました。
また2018年に出たサントラについても触れています。
製作資料ツイートはこちら
本日「スーパーファミコン Nintendo Switch Online」に「ワイルドガンズ」が配信開始されました。
せっかくですのでTENGO PROJECTのメンバーに当時を思い出してもらい、トリビアとしてまとめました。
数回に分けて秘蔵の資料と一緒に投稿していきますのでお楽しみに! pic.twitter.com/pyi3ATTHEG— TENGO PROJECT 公式 (@TENGO_PROJECT) 2020年9月23日
【ワイルドガンズ配信記念トリビア 1】
企画書作成時のキャラクタの名前は「ボガート(クリント)」「カースティ(アニー)」でした。
資料の一部にはその名残りが残っています。
グラフィック:谷口#ワイルドガンズ pic.twitter.com/XMLKxYinEu— TENGO PROJECT 公式 (@TENGO_PROJECT) 2020年9月23日
【ワイルドガンズ配信記念トリビア 2】
「GOLD MINE」のBGMは、一度没になったボス用BGMをもとにステージ用BGMにアレンジした曲です。
当時没になったのが悔しくて作り直したようですね。
サウンド:岩月#ワイルドガンズ pic.twitter.com/oqS7F1uahx— TENGO PROJECT 公式 (@TENGO_PROJECT) 2020年9月23日
「ワイルドガンズ」を初めて遊ぶ方のために、当時のマニュアルから「ゲームアドバイス」「操作早見表」を抜粋しました。
どうぞご利用ください。#ワイルドガンズ pic.twitter.com/utmsdvdamd— TENGO PROJECT 公式 (@TENGO_PROJECT) 2020年9月23日
【ワイルドガンズ配信記念トリビア 3】
爆発時に蜃気楼のような縦スクロールフェクトが入ります。
この演出は当時見ていた映画「ロボコップ3」の影響です。
プログラマ:宮部#ワイルドガンズ pic.twitter.com/VvdUgUQvnc— TENGO PROJECT 公式 (@TENGO_PROJECT) 2020年9月24日
【ワイルドガンズ配信記念トリビア 4】
ハードモードクリア時のエンディングで
アニーのワンピースの丈が短すぎるとプログラマーから指摘され少し修正しました。
グラフィック:谷口#ワイルドガンズ pic.twitter.com/rLPWrynOGA— TENGO PROJECT 公式 (@TENGO_PROJECT) 2020年9月24日
【ワイルドガンズ配信記念トリビア 5】
「DESOLATION CANYON」に登場するザコ敵「スカイライダー」は、シャッターハンド(NES)エリアDのザコ敵のセルフオマージュです。
デザインや動きが好きすぎて、似たデザインの敵を谷口本人にリクエストし動きも似せてみました。
プログラマ:宮部#ワイルドガンズ pic.twitter.com/SFG2x8L1so— TENGO PROJECT 公式 (@TENGO_PROJECT) 2020年9月25日
【ワイルドガンズ配信記念トリビア 6】
BGMは「うにゃ(UNYA)」というPC98用MIDIシーケンサーで作曲していました。
MIDIキーボードの鍵盤で和音を押さえながらPC98キーボードで音符の長さを決めるという一風変わった操作のツールでしたが、とても使いやすかったです。
サウンド:岩月#ワイルドガンズ pic.twitter.com/hrYgjZcHKG— TENGO PROJECT 公式 (@TENGO_PROJECT) 2020年9月25日
【ワイルドガンズ配信記念トリビア 7】
ワイルドガンズのゲージの上部には2ピクセルの黒いラインが入っています。
実はここで映像信号をオフにして64色分のパレットをDMA転送しています。
この技により256色の同時発色数を超える320色を実現しています。
プログラマ:宮部#ワイルドガンズ pic.twitter.com/KmeyozqAOk— TENGO PROJECT 公式 (@TENGO_PROJECT) 2020年9月28日
【ワイルドガンズ配信記念トリビア 8】
プロジェクト初期にプログラマーから受け取ったサウンドの指示書が残っていました。
当時はこのような形で必要な音を依頼されていました。
書かれた内容を見ると、まるで指示に従ってませんね。
サウンド:岩月#ワイルドガンズ pic.twitter.com/dmcQ3hmTy5— TENGO PROJECT 公式 (@TENGO_PROJECT) 2020年9月28日
【ワイルドガンズ配信記念トリビア 9】
窓越しに狙い撃ちをしてくるハゲ頭のキャラクターの名前が思いつかず、とりあえず「ハゲスナイパー」と仕様書に書きました。
仮称がそのままマニュアルに採用されていることに発売されてから気付きました。
グラフィック:谷口#ワイルドガンズ pic.twitter.com/KD5ABodwF2— TENGO PROJECT 公式 (@TENGO_PROJECT) 2020年9月29日
サントラも発売しました
ワイルドガンズのリメイク作に当たる『WILD GUNS Reloaded(ワイルドガンズ・リローデッド)』は、2016年にPlayStation®Storeで販売が始まり、その後は2017年にsteam、2018年にニンテンドースイッチでも発売しました。
このスイッチ版発売と同じ年に同タイトルのサントラも発売し、こちらにはスーパーファミコンのオリジナル版『WILD GUNS』の楽曲もあり、このオリジナル版の楽曲はデジタル録音されたものが収録されています。
『WILD GUNS Reloaded』の楽曲は、オリジナル版のコンポーザーである岩月博之さんと大橋春男さんが担当し、新たに追加されたステージやキャラクターに合わせてアレンジや新曲を作成しました。
ZIZZ STUDIOの磯江俊道さんによる豪華なアレンジトラックも2曲収録され、アレンジトラックのステムデータも収録されています。
このサウンドトラックは西部劇風の荒野や街を舞台にしつつ、SFの要素もある本作を象徴するような疾走感あふれるロックやカントリー、エレクトロニカなどの多彩な楽曲が揃っています。
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