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【ウマ娘 プリティーダービー Season 3】9~10話振り返り解説【ネタバレあり】

2023年秋アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』。

本作の9~10話についての解説記事です。ネタバレを含み辛口が多いのでご注意ください。

目次

9話

ある朝突然、キタサンはダイヤを誘って旅に出る。じゃんけんで行先を決めながらの目的地のない旅。道中で観光をしたり、おやつを食べたりとあてのない旅を楽しんだふたりは、最後に夕日の沈む灯台へとたどり着く。茜色に染まる岬でキタサンはダイヤに、胸に抱えたある思いを告白する。

ウマ娘 プリティーダービー Season 3

濃厚なキタサト回

キタサンの提案で、キタサンとダイヤは当てのない旅に出ます。

この度は2人の仲の良さが描かれていてレースとは無関係な日常描写でしたが、それはやがてキタサンの決意表明へと変わっていきました。

今まで目標があやふやだったキタサンですが、この回で『自分を応援する人もそうでない人も含めて皆を笑顔にする』という目標が出ました。

濃いレース描写

そして始まった春の天皇賞は、今までに比べてはっきり分かるほどレースの作画に力が入っており、終盤のキタサンのスパートも見ごたえのある内容。

穏やかな日常だった前半とは対照的に、後半のレースはモブの子にもスポットが当たりました。

キタサンが勝利後にダイヤと握手し、2人で観客席に手を振り最後に『Ambitious World』のアレンジ版が流れるのも感動的です。

ウマ娘 プリティーダービー Season 3

キタサンとダイヤ以外のキャラクターにも少しですがスポットが当たり、スピカの面々もセリフ付きで応援し、レース後にヴィルシーナがシュヴァルグランを称えました。

3期では見られなかった(見たかった)内容でした。

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10話

地域と学園の合同イベントの実行委員長となったキタサン。人々の賑わいと沢山の笑顔に包まれた光景を目にして喜んでいたキタサンは、学園の一角でドゥラメンテと出会う。ドゥラメンテとの語らいの中、キタサンの胸にある感情が芽生え始める。

ウマ娘 プリティーダービー Season 3

たくさんキャラクターが登場した前半

10話は加点方式と減点方式で評価が変わる内容でした。

加点方式で特に取り上げるべきななのは前半の様々なキャラクターが登場するところでしょう。

ゲームでは3年目の4月に文化祭形式のファン感謝祭が行われます。

アニメ3期では出てこないものの、代わりに地域と学園の合同イベントが登場し、その実行委員長になったキタサンブラック。

文化祭のような合同イベントでは台詞はないものの、様々なキャラクターが登場しました。

その中にはゲームで実装された衣装を着たウマ娘もおり、ゲームで既に知っていれば知っているほど楽しめる内容です。

また1期で出てきた執事喫茶のスピカ版が登場したのも見逃せません。

これはアニメ1期でリギルの面々が執事喫茶をしたのが元ネタです。

中途半端な立ち位置のサトノクラウン

10話の後半では宝塚記念が描かれましたが、減点方式だと評価が低くなる原因がこの宝塚記念です。

凱旋門賞へ登録し、ダイヤと一緒に出走することを考えたキタサンですが宝塚記念で思うように走れません。

そこにスポットを当てたため、クラウンの勝利という部分はスポットがあまり当たらずあっさりとした終わり方をしました。

この終わり方はクラウンの立ち位置が中途半端なことにあり、そもそもクラウンがほとんど掘り下げられていません。

サトノ家の悲願であるG1勝利についてこだわりがあることは描写されています。

このG1勝利をダイヤが成し遂げ、その後の香港でのレースに勝利したことは触れられていますが、クラウン自身の描写はあっさりとしたものでした。

そのためクラウンのキャラクターが薄いまま話が進むことになり、加えて交友関係がダイヤしか描かれていないこともクラウンのキャラクターの弱さとして挙げることができます。

メジロ家と比較すると分かりやすいのですが、メジロ家ではマックイーンとパーマーは家の外に友人がいて、ライアンとドーベルは身内で固まっています。

一方のサトノ家はダイヤとクラウンの2人しかおらず、ダイヤはキタサンと仲がいいためクラウンの存在が浮いてしまうことに。

コミカライズのスターブロッサムのローレルと椿トレーナーのようなウマ娘とヒトの関係も描かれません。

ダイヤの回想でもクラウンは現れず、何回も同じレースを走っているのにクラウンとキタサンの間にこれといった因縁もないまま。

レース以外で他のキャラクターとの接点の描写も特にないため、レースが始まってもクラウン周りで盛り上がらない一因となっています。

ヴィルシーナとヴィヴロスが登場してから、G1で勝てないことへのいら立ちが描かれるようになったシュヴァルクランとは対照的に、序盤からダイヤもサトノ家のトレーナーもいるのにクラウンはキャラクターが描かれていません。

また3期はレースの回数が1期2期に比べて増えた結果、作画に力の入ったレースとそうでないレースがはっきり分かれるようになりました。

今回の宝塚記念は作画に力を入れていない方のレースであることも、レースが盛り上がらない原因の1つとして挙げることができるでしょう。

余談ですが競走馬サトノクラウンについてはこの記事が分かりやすかったです。

引退したウマ娘

10話の気になる描写として、引退するウマ娘が登場することも外せません。

今まで1期や2期ではなかった描写であり、今後のキタサンやダイヤを匂わせる演出ですがこれはゲームのキタサンの育成シナリオが元になっていると考えられます。

というのもゲームのキタサンのEDではキタサンはダイヤと協力し、ウマ娘のレース環境の改善に取り組むようになるからです。

まとめ

9話のレースは作画も演出も力が入っていて、見どころのある内容。

10話の前半は過去作やゲームを知っていればいるほど楽しめる。

10話のレースの勝者であるクラウンは掘り下げがないため、勝利してもいまいち盛り上がらない。

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