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『葬送のフリーレン』オリジナルサウンドトラックの簡単解説

『葬送のフリーレン』のサントラについて簡単に解説しました。ブックレットにあったスタッフによる鼎談についても触れています。

目次

サウンドトラックについて

TVアニメ『葬送のフリーレン』のオリジナルサウンドトラックは、Evan Callさんが作曲を担当し、2024年4月17日に発売されました。このサウンドトラックは2枚組で全70曲が収録。

特に注目すべきは、キャラクターデザインの長澤礼子さんが描き下ろした三方背ケースや、スペシャルブックレットが付属している点です。また、初回生産分にはオーケストラコンサートのチケット先行抽選販売申込み券も封入されています。

Evan Callさんはアメリカ・カリフォルニア州出身の作曲家で、現在は日本で活動しています。バークリー音楽大学で映画音楽作曲を学び、2012年から日本で作曲活動を開始しました。

アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』などの多くの人気アニメの音楽を手掛けており、壮大でシンフォニックなアレンジが特徴で、多くのファンに愛されています。

ブックレット

ブックレットには音楽を担当したEvan Callさん、音楽ディレクターの池田貴博さん、音楽プロデューサーの有馬由衣さんの3人によるトークがスペシャル鼎談として収録されており、その一部を解説します。

フィルムスコアリング

葬送のフリーレンでは一部にフィルムスコアリングという既に出来上がっている映像に合わせて作曲する手法がとられており、70曲のうち3分の1の楽曲がこの手法で作られています。

楽器

中世フィドル、ヴィオール、レベックなどの楽器が使われたことも鼎談では触れています。

中世フィドル

中世フィドル(medieval fiddle)は、中世ヨーロッパで使われていた擦弦楽器の一種。ヴィエール(vielle)やフィーデル(Fiedel)とも呼ばれ、現代のヴァイオリンやヴィオラの祖先とされています。

木をくり抜いた胴体に共鳴板を貼り付けた構造で、弦の数や形状にはさまざまなバリエーションがありました。弦はガット弦が主に使われ、2本から6本以上の弦を持つものも。

ヴィオール

ヴィオールはヴィオラ・ダ・ガンバ)とも呼ばれ、16世紀から18世紀にかけてヨーロッパで広く使われた擦弦楽器です。名前の由来は『脚のヴィオラ』を意味し、演奏時に脚で支えることから来ています。

バス、テノール、アルト、トレブル(ソプラノ)の4種類があり、特に宮廷や上流階級の家庭での室内楽や教会音楽で重用されました。ヴァイオリン属とは異なる系統の楽器で、音量が小さく、優雅で上品な音色が特徴です。

レベック

レベック(rebec、またはrebeck)は、中世ヨーロッパで使われた擦弦楽器の一つです。一般的にはアラブの楽器ラバーブが起源とされており、洋ナシ形の外観が特徴。

15世紀ごろにスペインを経由してヨーロッパに広まり、この楽器は特にダンスの伴奏に使われ、高度な技術を必要としないため広く親しまれていました。

これらの楽器は演奏できる人物を見つけること自体が大変で、本人たちもSNSやっていないことが珍しくなく、ネットやSNSを探しても見つからないため、昔ながらの人の紹介や電話でコンタクトをとったことが書いてありました。

またブックレットにはハンガリーでのレコーディングの様子などを収めたフォトギャラリーもあります。

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余談ですが鼎談とは3人で話し合うことを指し、2人では対談、4人以上では座談という言葉が使われます。

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