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身近にお店があってほしい『くちべた食堂』【1~2巻より】

「こんなお店が近所にあったら人生楽しいだろうなあ」という感想が出てくる漫画でした。

あらすじ

5年間、入りたいと思ってもなかなか定食屋さんに入れなかったお客さんと
入ってほしいと願いつつも、なかなか入ってもらえなかった、ほんの少しお客さんの少ない定食屋の店員さん。
心の声はダダ漏れですが、お互い色んな意味で好意を伝えきれません。
じれったいふたりの関係は、友情? それとも…恋……?

Amazonより

本作について

本作は作者の梵辛さんがTwitterに投稿していた漫画で、ビームコミックスから書籍が販売中。

そのため連載自体はTwitterで続いており、書籍化の際に手直しされています。

Twitterで公開されているものは『くちべた食堂ログ』としてまとめられており、1話から読むことができます。

ComicWalkerなどでも読むことはできますが、こちらは書籍化したものを掲載しているので、Twitterで公開しているものとは絵柄などで違う点がありました。

内容は5年間前から存在は知っていたものの、入ったことのない定食屋にやっと入ったお客さんと、その定食屋の店員さんというくちべたな2人の関係性を描いた百合コメディです。

お客さんはヤナギという英語教師で、定食屋の料理の美味しさと店員さんの笑顔に惹かれますが、自分の気持ちを上手く相手に伝えられません。

店員はくちなしという女性で、ヤナギさんの嬉しそうに食べる姿に影響されるものののくちなしも口下手で、勘違いしたり絶妙に会話がかみわなかったりします。

この作品は、総いいね数100万超えの大人気WEBマンガとしてスタートしましたが、2021年12月に書籍化。

Twitterで連載しつつ、描き下ろしエピソードを加えたコミックスを販売するという形式をとっており、先日最新刊の3巻が発売しました。

コミックスでも1話や2話といった分類はあるものの、中身はTwitterに投稿した漫画をまとめたもので、4ページや8ページで終わるエピソードが1つの話にいくつも入る構成です。

話を再構成するといったこともないので、読みづらさを感じる方がいるかもしれません。

一見料理漫画のように見えますが、各話ごとに何かしらの料理が出る漫画ではなく、主にヤナギとくちなしのやり取りを楽しむ内容でした。

あらすじを読む限りだと恋愛要素がありそうな感じですが、2巻の時点でそういった要素はなく客と店員が顔見知りになり、そこそこ仲良くなった程度の描写です。

早見沙織さんがくちなし役、佐倉綾音さんがヤナギ役のボイスコミックも公開されています。

この動画で本作の雰囲気はつかめます。

また1巻では2人の本名がそれぞれ柳凛とくちなし日代乃(ひよの)であることがも明らかになります。

特徴について

『くちべた食堂』はくちべたな2人のやり取りが主軸ですが、特にヤナギの言動が面白く、このキャラクターを中心に話が動きます。

ヤナギはくちなしに対して推しの概念を持ち出しますし、口コミの低評価に対して密かにキレたり、くちなしとジェスチャーで会話をしたりします。

この言動を面白おかしく描いているのが本作の良さで、短いエピソードの中で主にヤナギのリアクション芸が描かれていました。

ボイスコミックにもありますが、テイクアウトに感激するエピソードは本作の特徴や個性が分かりやすく出た内容です。

一方のくちなしもリアクション芸はありますがヤナギほどではなく、その代わりに食堂が元々は叔父がやっていたお店であるなど、周囲の人間関係にスポットが当たっていました。

4ページで終わるエピソードが大半で料理の描写も多くはなく、食材から料理を作るまでを描いてもいませんし、常連客はいるものの話にあまり関わりません。

そのためヤナギやくちなしのやり取りに集中して読める漫画でした。

またTwitterでは連載以外にもイラストを投稿しており、2023年の1~4月までの本作に関わるツイートを以下に埋め込みました。

メロンブックスゲーマーズの限定版について触れたツイートもあります。

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