先日、Gレコの分かり辛さがTwitterで話題になりました。
Gレコは大枠ではそれほどややこしい話ではありませんが、1つ1つの出来事や人物の言動を見ると疑問に思う部分が出るのも確かで、それがトワサンガ関係では特にひどくなります。
トワサンガ到着まで
ザンクトポルトでドレット艦隊の人物と出会ったベルリたちは、アイーダの提案でトワサンガに向かうことにします。
ベルリ一行は戦艦メガファウナでトワサンガを目指すのですが、その道中ドレット艦隊と戦闘に入るものの、敵部隊を撃退しトワサンガへ向かうことに成功しました。
この際クリムが乗る戦艦サラマンドラもトワサンガ行きに同行し、2隻ともトワサンガのシラノ-5に入港するのですが、特に何も起こらず入港できたことにまず引っ掛かります。
というのもトワサンガのハザム政権はドレット艦隊の指揮官であるドレットと距離が近く、ドレット艦隊からメガファウナやサラマンドラのモビルスーツと交戦したという情報が流れていそうなものですが、そんな描写は全くないからです。
メガファウナとサラマンドラがシラノ-5に入港するときも、トワサンガ側の描写は無かったため不気味なくらい2隻は簡単に入港できました。
その後メガファウナはレジスタンスと合流できるのですが、サラマンドラはトワサンガの警備隊に襲撃され、次に登場したときはクリムがアメリアの大統領の息子であることが判明してゲスト扱いになっています。
シラノ-5の防衛体制がガバガバだからメガファウナはレジスタンスと合流できたの推測することはできます。
ですがその場合あっさり襲撃されたサラマンドラとの扱いの違いは何なのかということになるため、サラマンドラ側が襲撃されたエピソードがノイズになり話に入り込めませんでした。
またトワサンガは月の裏側にあるスペースコロニー群であり、シラノ-5はトワサンガの一部にすぎません。
このことにおかしな点はないのですが、月にソーラーパネルを敷いてエネルギーを確保していると思われる描写が出てくるため、『トワサンガの住民は何故月に住まないのか』という疑問が出てきます。
劇中ではソーラーパネルが月に大量に敷かれている様子が描かれますが、マスクが「自然破壊だな」と毒づくエピソードしかありません。
キャラクター
またキャラクターの言動にも少しずつ引っ掛かるものがあったので、それらを書いていきます。
リンゴ
トワサンガへ向かう途中の戦闘で降伏し、メガファウナに捕らわれたリンゴは元々ドレット艦隊のパイロットです。
投降後もしばらくは自由のない生活をしていったようですが、いつの間にかパイロットとして戦うことを選び、メガファウナのモビルスーツ隊の一員に加わりました。
どういった心情の変化があったのかは描かれず、ラライヤのことを意識しているのは分かるためラライヤのためにメガファウナについたと捉えるのが自然かもしれません。
ですがそもそもリンゴ自身への掘り下げが全くないので、よく分からないまま仲間に入ったキャラクターという印象です。
ロルッカとミラジ
レイハントン家に仕えていたロルッカとミラジはレジスタンスとして活動し、ベルリやアイーダに出生の秘密を明かしました。
その後レイハントン家を復興するためにベルリとアイーダに協力を求めますが断られ、どんな思惑があるのかは描写されないままメガファウナに乗艦します。
レジスタンスを名乗っていはいますが具体的な活動は不明で、レイハントン家の復興が目的だとしてもその手段も不明。
トワサンガの体制側がどう捉えているかも描写は無いので、レジスタンスという言葉にふんわりとした印象しか持てません。
トワサンガ内の対立がどういったものか描かれず話が進み、レジスタンスまで出てくるためトワサンガの分かり辛さを強めています。
クンパ
ロルッカとミラジの2人が乗艦したのと同じタイミングで、クンパもメガファウナに潜入しますが、なぜそんなことをしたのかは分からないままです。
それどころか潜入後あっさりロルッカに見つかり、クンパはかつてトワサンガでピアニ・カルータと名乗っていたことをロルッカに指摘され、すぐに撤収しました。
その後もこのエピソードは掘り下げられることは無かったため、クンパがかつて別の名前でトワサンガにいたことを視聴者に知らせるためだけに用意したエピソードなんじゃないかという疑問さえ出てきます。
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