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【ウマ娘 プリティーダービー Season 3】が不評な20の理由【ウマ娘3期】

目次

11.トレーニング中の棒立ち

これも3期の特徴で、1期や2期ではスピカはチームとしてトレーニングする描写があり、トレーナーの台詞などからアニメで描写されていないだけで、スピカに所属する他のキャラクターも何かしらのレースに出走しているものとして描かれていました。

© 2021 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」製作委員会

3期は一緒にトレーニングしなくなり、キタサンが1人でただ走り続けるだけでの描写ばかりです。

キタサンは1人で走り、たまにテイオーやトレーナーから声をかけられる程度の立ち位置のため、すでに出来上がっているスピカにいまいち溶け込めていないキタサンという構図が出来上がりました。

そのため13話で急にスピカ全員がキタサンを気にかけるようになり、キタサンが言った「スピカに来てよかった」も白々しく聞こえることに。

12.チームとして機能しないスピカ

変化はトレーナーにもあります。1期や2期ではトレーニング中に指示を出す場面があり、2期2話ではテイオーより先にテイオーの脚の異常に気づく描写もありました。

2期4話でもテイオーとマックイーンの両方に別メニューを用意するなど、トレーナーとして活躍する場面がありましたが、3期ではハードトレーニングを黒沼トレーナーに依頼するくらいしか活躍しておらず、キタサンのピークアウトにも気づけないキャラクターになっています。

最終話の『キタサンの勝負服はスピカメンバーのアイデアから生まれた』というのも

過去作ではスピカのメンバーで食事したり初詣に行くエピソードもありましたが、これも3期ではありません。

13.くどいモブ(一般人)

2期から登場したみなみとますお、3話で追加された2人組の男女、商店街の面々など3期は過去作に比べて多くの一般人が登場します。

これらのキャラクターはアースよりも出番が多いものの、本編にはほとんど関わりません。そのため出番の多さにくどさを感じることに。

「どうした急に」で注目されたみなみとますおも2期ではキタサンとダイヤの2人と接点があり、ただのモブではなかったものの2期ではこの2人との接点がなくなりモブ化しました。

それなのに回によってはクラウンシュヴァルドゥラメンテより出番があったため、そこまでするほどのキャラクターに見えないのに出番のあるキャラクターになっています。

商店街の人々もみんなに愛されれるキタサンブラックの演出なのは分かりますが、RTTTのナリタトップロードがトレセン学園の生徒と商店街の人々と学園の内外から好かれているのに対し、商店街の人々に愛されている描写ばかりのため、みんなではなく商店街に愛されるキタサンブラックでした。

しかもRTTTでは1話からずっとG1で勝てないトプロを応援し続け、トプロはそれに4話で答えるという流れでしたが、キタサンは4話終了時でG1を2つ勝っており、ずっとキタサンを応援し続けるのはエピソードとしては弱いです。

しかも商店街の出番はアースよりあるのに、大してストーリーに絡まないためどうして出番があるのか見ていて疑問が浮かびました。

また意図が分からないギャグは1期の頃からありましたが、1期や2期では主人公周りのキャラクターの描写は一定以上あったのでシュールな演出として見ることができたものの、3期ではキャラクターの描写が足りておらず見ていてストレスをためる要素になっています。

2期の頃から何回も出てくる美容院、コスプレして他のウマ娘を調べるテイオー、ビワハヤヒデの炭酸抜きコーラなどよく分からないギャグはありました。

キタサンが商店街の人々に愛されていることも序盤から描かれていましたが、商店街の外となると人気があるのかは描写がなくはっきりしません。

それなのに13話の最後の走りでは突然商店街以外の人々からキタサンを絶賛する声が出るため、感動を唐突さが上回る演出でした。

14.目標があやふやなキタサンと忘れられたルービックキューブ

3期のキタサンはレースを走る目標が曖昧です。

過去の回想から父への憧れ→テイオーへの憧れがトレセン学園に入学する切っ掛けになったことは分かります。

ですが父とテイオーに加え、商店街の人たちの応援も重要なものとして描かれていたため、何が(誰が)軸になっているのか曖昧なままストーリーは進みました。

RTTTでは主役の3人はそれぞれ走る目的が「自分のため」「妹のため」「みんなのため」とはっきりしていましたが、キタサンはこの分け方だと自分のためなのかみんなのためはっきりしません。

また商店街の面々に励まされるエピソードRTTTでもありますが、1話以降レースを勝てていないのに応援してくれるという流れでした。

3期のキタサンは既にG1を複数とっているため、比較するとエピソードとしては弱くなります。

9話で「みんなの笑顔のために走る」という目標ができましたが、3話でゴールドシップから受け継ぎゴルシのG1勝利数を超えてみせると宣言したものの、このルービックキューブも最後まで出たりでなかったり。

©2023 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 3」製作委員会

8話では勝利したうえで成し遂げたいことはないというキタサンの独白まであり、このときゴルシへの宣言は無かったことになっています。

15.ごり押しネイチャ

3期では2話からキタサンと関わるようになったネイチャ。2話ではG1を勝つことができずドゥラメンテの走りに心が折れたキタサンへのアドバイスをしました。

2話の時点ではキタサンはG1を勝てていないため、G1を勝利した経験のあるスピカのメンバーに劣等感を感じて相談ができなかったという流れが生まれるので、2話と初G1勝利後の3話まではネイチャと関わるのはおかしくありません。

しかしその後もスピカのテイオーやマックイーン、キタサンと脚質が同じ逃げのサイレンススズカやダイワスカーレットよりネイチャに相談するのは違和感があり、ネイチャの登場にしつこさやくどさを感じるようになります。

このネイチャがキタサンにアドバイスするエピソードはゲームの育成シナリオでもありましたが、こちらは菊花賞まででその後は登場しません。

キャラクターを2期から減らすことができないのは3期の特徴の1つですが、その影響を悪い方向に最も受けたのがネイチャです。

16.中身のないドリームトロフィーリーグ描写

ドリームトロフィーリーグ自体は2期の時点で存在しゲームでも競技性よりスター性を重視するレースとして描写されていました。

加えてゲームではサクラチヨノオーのシナリオでは、体がピークを迎えてもやれることはあると描かれています。

対して3期はドリームトロフィーリーグそのものについての言及はなく、ピークを迎えた(衰えた)ウマ娘が走るレース程度の描写しかありません。

17.突然のピークアウト

3期で突如現れたピークアウトという概念。

アスリートには選手生命があり、いつか必ず衰えるという描写そのものはおかしくありませんが、3期から登場した要素のため1期や2期でレースを走った後も学園に残り続ける他のキャラクターの存在とうまくかみ合いません。

テイオーはドリームトロフィーリーグに出走していることに触れましたが、ゴルシは衰えたことが描かれましたがその後はキタサンにピークアウトを指摘するのみ。

他のキャラクターはピークアウトについて触れられていないため、ピークアウトはキタサンが引退する理由付け程度の扱いでした。

18.本編に出てこないキャラクターたち

オープニングに登場したキャラクターの中にも、少しだけ出番のあったキャラクター(サクラバクシンオーとコパノリッキー)や、モブと変わらない程度の出番しかないキャラクター(ヒシアケボノ、ホッコータルマエ、ワンダーアキュート)もいました。

それなりに出番がありそうだったダートの3人もリッキー以外の2人はモブと変わらず、バクシンオーは11話では思わせぶりな演出があったものの何もなくギャグ要員でおしまい。

ヒシアケボノに至っては何でオープニングにいたのか分からないレベルでした。

19.結局どうなったのか分からないキタサン

3期13話でキタサンは最後のレースとして有マ記念に臨みました。

その結果1位でゴールし綺麗にキタサンのキャリアは終了したのですが、その後もキタサンがトレセン学園にてスピカへの勧誘はするようなので、引退後どうしたのかが分かからず消化不良な終わり方です。

実況ではこれがスター引き際という言葉が出てきましたが、キタサンはドリームトロフィーリーグに移籍したのかそれとも学園そのものを去る予定なのかも曖昧なまま。

そもそもピークアウトしたからと引退を決意するキタサン自体が、2期でテイオーに引退しないでほしいと泣いたキタサンとのギャップがひどく、心情の変化も描写されないためこれも消化不良感を生み出しています。

20.高評価のゲームのシナリオ

3期の評価が低い理由の1つにゲームのシナリオの高評価があります。

3期放送中に実装されたクラウンとシュヴァルのシナリオは、キャラクターの掘り下げという点で真のウマ娘3期ともいえる内容でした。

放送後に始まったストーリーイベントやドゥラメンテのサポカは短いエピソードでもキャラクターが生き生きと描かれており、ドゥラメンテに至ってはこの2つで1クールやったアニメより掘り下げられています。

3期とは違いアースを除いた5人のエピソードもありました(アースはカノープスの1人としてエピソードあり)。

そのため3期を失敗作として安心して叩ける環境が出来上がりました。

最後に

ウマ娘3期は失敗作や駄作として片づけるほどではないものの、名作や良作といえる出来でもないというのが私の感想です。

1つ1つのエピソードでは面白い部分はありますが全体の評価を覆すほどではなく、キャラクターをたくさん出すことを最優先にして、ストーリーを後回しにしたありがちなソシャゲアニメらしい作品ともいえるでしょう。

とはいえウマ娘3期は終了し、ジャングルポケット、アグネスタキオン、マンハッタンカフェが主役の映画『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』が発表されました。

3期の評価がどうなるかはひとまず横に置いて、映画を楽しみにしたいと思います。

またゲームのキタサンのシナリオについてはこちらの記事で解説しています。

アニメとは違いピークアウトはなく、人から注目される家柄ではなく人を惹きつける走りもできないウマ娘が、たくさん走ることでみんなに愛されていき、最後は下の世代のウマ娘のために支援活動を始めるシナリオでした。

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