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【コミカライズ】機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY【覇王マガジン版】

1996年から翌年にかけて3部作として発売したゲーム『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』。

本作は複数のコミカライズがあり、そのうちゲームの発売時期に覇王マガジンで連載されていた作品についてあらすじや特徴的な描写について解説します。

目次

本作について

前述のとおり覇王マガジンにて連載していた。3部作のうち2部までの内容をコミカライズしているが、これは覇王マガジンの休刊が決まり打ち切りが決まったため。

作者の高山瑞穂さんにとっては思い入れの強い作品のようで、Xの自身のアカウントでも自分の人生に影響を与えた存在として触れている。

元々コミックス1冊分だけの予定だったがゲームの発売が延期したためもう少し続けることが決まったものの、覇王マガジンの休刊が決まったことでやっぱり1冊分になったことなどの当時の話を連続でポストしている。

あらすじ

ネタバレあらすじ

宇宙世紀0079年、地球での戦いはオデッサ作戦後、地球連邦軍の攻勢が始まることで大きく変わる。

しかし連邦軍にはモビルスーツを部隊として運用するノウハウが少なく、モビルスーツの運用試験を目的とした小隊(通称モルモット隊)が作られた。

その部隊の一員であるユウ・カジマはある作戦でジオン軍の基地を襲撃中、全身を蒼く塗装したモビルスーツに襲撃される。それは味方であるはずのジム(ブルーディスティニー1号機)の姿をしていた。

ユウは迎撃に成功するが停止することはできず、蒼いモビルスーツはどこかへ消えていく。

後日基地に帰還したユウたちは蒼いモビルスーツについて報告しようとするものの、何故かデータが消されていた。

連邦軍内部のハッキングを疑うが確証はなく、基地に襲撃したモビルスーツを迎撃するため出撃する。

この戦闘でユウは戦闘機パイロット時代の同僚、エイミー・バウアー・マイスターと再会した。

エイミーはその後、ある輸送機ミデア送機の護衛任務に就くがミデアは撃墜。ユウたちが救援に向かうがそこにイフリート改に乗るニムバス・シュターゼンが現れる。

エイミーはユウを守るため自身が乗る戦闘機をイフリート改にぶつけて地面に不時着。

その姿を見たユウが叫ぶと、それに呼応するかのようにミデアの中に収納されていたブルーディスティニー1号機が動き出し、イフリート改を攻撃したためニムバスは撤退した。

その後ブルーディスティニー1号機パイロットに選ばれたユウは、キャリフォルニアベース攻撃のためにミサイル基地を襲撃し、それからキャリフォルニアベースに向かうとイフリート改に出くわす。

ブルーディスティニー1号機とイフリート改が戦闘を始めると、EXAMシステムの影響でマリオン・ウェルチの過去がユウの頭の中に流れ、EXAMに取り込まれたマリオンの精神がユウに語りかける。

「お願い! 私をここから解き放って!」

ユウとニムバスの戦いは相打ちに終わり、どちらも乗機のEXAMシステムを積んだ頭部を破壊される。

ユウはEXAMシステムがなくなることを望むマリオンの声を聞き、EXAMシステムの破壊とマリオンの救出という自分にできた戦う理由を噛みしめた。

マリオンの過去

本作独自のアレンジの1つにマリオンの過去の描写がある。マリオンは元々クルスト・モーゼスの下でEXAMシステムの開発に協力していた。

マリオンとクルストは友好的な関係築けていたものの、クルストはマリオンを通してニュータイプに恐怖や憎悪の感情を持つようになる。

いずれニュータイプが自分たち旧人類を裁く日が来る。そうなる前にニュータイプの力を利用する。

このクルストの考えにショックを受けたマリオンはEXAMシステムに心を閉ざした。

これがEXAMシステムが生まれる経緯であり、このことを知ったユウはEXAMシステムを『クルストの恐怖と憎悪を体現したもの』と表現している。

ニムバスの描写

本作のニムバスは単独行動をとっておらず、部下や後方支援のスタッフがおり、その中でもドムに乗る3人にはグロス、レイバン、アブラハムとそれぞれに名前が付けられている。

またニムバスについて赤い彗星に勝ちたいという望みを持っていることが描写され、初対面のマリオンは自尊心、劣等感、野心などを抱えていることが指摘。そのうえで哀しい人とも付け加えた。

またニムバスはイフリート改を中心にした一連の作戦を、作戦名『青き戦慄(ブルーディスティニー)』と呼称している。

エイミー・バウアー・マイスター

本作オリジナルのキャラクター。

ユウの戦闘機パイロット時代の同僚で、ユウとの再会に喜びブルーディスティニー1号機の技術士官であるアルフ・カムラとも軽口をたたきあう。

イフリート改に特攻じみた攻撃をしかけ、ブルーディスティニー1号機が動くきっかけを作るなど爪痕を残すキャラクター。

ページ数の制限のためかユウ以外のキャラクターの出番が少ない本作において、ユウとニムバスの次に見せ場があった。

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